*アトランティス大陸
古代ギリシアの哲学者プラトンが、対話篇『ティマイオス』と『クリティアス』の中で記した伝説的な大陸。
プラトンによれば、この大陸は今から1万2000年前に大西洋に存在し、海神ポセイドンの長男アトラスを盟主として高度な文明を誇っていたが、突如発生した大地震と洪水によって海中に没したという。
近年、このアトランティスが南極にあったのではないか、という説が発表され、注目されている。


*イースター島
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島。この島が関心をもたれるようになった理由は、いわずと知れた謎の巨人像モアイの存在からだが、島民が“地球のヘソ”と呼ぶこの火山島には、約1000体のモアイがある。
その多くが重さ20トン、高さ3・5〜4・5メートルに達し、未完成のものの中には、重さ200トン近いものまである。


*インカ帝国
12世紀から16世紀にかけて南米に栄えた一大帝国。最盛時の領土はコロンビアからチリにまたがり、人口は600万を数えた。
脳外科手術や吐く白金の細工物をつくるなど非常にハイレベルの技術文明を誇っていたが、なんといっても特筆すべきは、“石の魔術師”とまで讃えられるその石造建築技術であろう。


*カッパドキア
トルコ、アナトリア高原に広がる奇岩地形。その荒涼たる風景の下に、広大な地下都市が広がっている。
この地下都市は地下8階建て、通気孔が地表から150 メートルもの深さまで貫き、各階層は階段や傾斜した通路でつながれている。こうした地下都市がカッパドキアに数か所あり、一か所の推定収容人数が1万5000人、総計数十万人が地下に収容できる計算になる。
高熱で溶解したような岩肌が広がるカッパドキアの景観とこの核シェルターを思わせる地下都市の存在をもって、この地が古代核戦争の発生地だとする研究家もいる。


*サクサイワマン要塞
インカ帝国の首都クスコの郊外、海抜3700メートルの高地に築かれた大石造城塞。一辺約400メートルの城塞を3層もち、3層を合わせると高さ18メートルにもおよぶ。壁は30〜250トンという巨大な玄武岩の切り石を組み合わせており、その石を隙間なく組み合わせた技術、さらには高地に運び上げた運搬技術は、大いなる謎とされている。


*シュメール文明
紀元前4000年ごろ、チグリス、ユーフラテス両川の下流に突如出現したシュメール文明は、現在知られている人類の文明の中では最古のものと位置づけられている。そして、文字の発明、農耕、灌漑、建築などのテクノロジー、さらには法律や幾何学、天文学に至るまで、すべてその源はシュメール人に帰することができる。
古代史研究家のゼカリア・シッチンは、文献学的・言語学的な綿密な検証を行い、「シュメール文明の起源は、この地に植民地を建設した異星人が原住民に残した文化遺産」と結論づけた。


*ストーンヘンジ
イギリス南部ソールズベリー平原に残された、高さ4メートル、重量25〜30トンという石を円形に並べた巨石遺構。
古代ケルト人が建造したという。しかし、巨石をどのようにして運んだのかは謎に包まれている。
またその建造目的も、古代の天文台説から、巨大コンピューター説まであり、一定していない。


*大ピラミッド
古代の七不思議の中で唯一現存する建造物。クフ王(第4王朝/紀元前2600年ごろ)によってつくられたといわれているが、クフ王は大ピラミッド建造の栄誉を横取りしただけで、数万年前からギザの大地に建っていたとする説もある。
ともあれ、その建造物自体に含まれた幾何学的・天文学的知識、その建造目的、250万個を越える巨石を積み上げたテクノロジー、はては、ピラミッド・パワー、ピラミッド予言と、そこに含まれた謎は限りなく大きい。


*ティアワナコ
南米アンデスの山中、ペルーとボリビアの国境に位置するチチカカ湖の東、海抜4000メートルの高地に眠る巨石都市。「異星人がつくった町」「失われたアトランティスの都市」と呼ばれるほど謎に満ちた遺跡である。


*テオティワカン
人間が神になる場所“テオティワカン”は、メキシコシティの北東45キロの地点にある。その中心に太陽のピラミッド、月のピラミッドを置き、全地区完全舗装、上下水道を完備した碁盤の目状の街路の左右に2600以上の建物と住宅を配した、まれにみる神殿都市だった。


*ナスカの地上絵
南米ペルーのナスカ高原に描かれた地上絵。さなざまな規模の幾何学図形と100以上の具象図形(動物、植物)は、300メートルという高空から見ると初めて全体像がわかる。
明らかに“空にいる者”を意識して描かれており、古代の宇宙基地説、航空標識説など宇宙考古学の有力な証拠とみなされている。


*ノアの箱船
『旧訳聖書』に描かれた大洪水を生きのびるためにノアがつくった箱形の船。長さ300×幅50×高さ30キュビット(1キュビット=約52センチ)の大きさで、内部は3階構造になっていた。
箱船が漂着したといわれるトルコのアララト山では、昔から箱船目撃が多数発生しており、現在も箱船捜しが行われている。


*ビミニ沖の海底遺跡
1968年以来、バハマ諸島のビミニ沖でさまざまな海底遺跡が発見された。
なかでも特筆すべきは、「ビミニ・ロード」と呼ばれるJ字形をした巨大な石畳だ。石灰岩の基礎の上に形を整えられた正方形や長方形の平石が整然と並べられ、直線部は610 メートルにもおよぶ。これが失われた大陸アトランティスの一部ではないかといわれている。


*マウンド・ビルダー
アメリカの中部平原、オハイオ川やミシシッピ川の流域には、上空から見るとヘビやトカゲの形をした広大な塚が無数に点在している。


*マチュピチュ
インカ帝国の首都クスコに近いアンデス山頂3000メートルの高地に築かれた城塞都市。コンドルのような形に設計され、太陽の神殿や中央広場などが整然と並ぶ遺跡。


*マヤ文明
紀元前1500ころ、熱帯雨林のジャングルという劣悪な環境の中に栄えた、人類の文明史のなかでも特筆すべき、そしてもっとも謎に満ちた文明。


*ムー大陸
今から約1万2000年前、太平洋にあって高度な文明を誇っていたが、神の怒りによって海中に没したという謎の大陸。アトランティスと双璧をなす失われた大陸伝説の代表である。


*モヘンジョ・ダロ
約4500年前、インダス河流域に栄えたインダス文明の中心都市。周囲5キロにもおよぶこの巨大遺跡は、現代都市にも匹敵する高度な機能を備えていたことで有名である。
3500年ほど前に住民全員が忽然と姿を消してしまったといわれ、また、異様な状態で発掘された人骨や、高熱にさらされて変質したと思われるガラス状の地質など、核戦争の痕跡と考えられるものが多数存在する。やはり謎に満ちた遺跡のひとつである。