月の謎
  1. 不思議の第1は月が自転をしていないことである。そして、地球よりも生成年代が古いと言うことだ。太陽系の中心である太陽自身さえも自転をしているのに、また太陽系の他の惑星と衛星は、どれをとっても自転をしないものはない。しかし、なぜか月は我々の前に一方の面だけしか見せていない。太陽系の他の惑星や衛星と同時に生成されたのであれば回転していて当たり前である。もしも同時に生成されていないとするならば、そこで月の年齢と地球年齢を測定すれば分かるはずである。地球が生成されたのは46億年ということは分かっていましたから、アポロ計画で6回にわたる探査によって月から380kgの岩石と土を持ち帰り年代を測定しました。月はずっと地球と同じ生成年代だと思われていた。ところが調べてみると、53億年前のもの、70億年以上も古いのがあった。

  2. 第2は、惑星のサイズに対して、衛星としての月のサイズが余りにも巨大であると言うことです。月の直径は3476kmで、地球の直径の約4分の1もの大きさがある。他の惑星の衛星のサイズは海王星のトリトンでさえも約13分の1にすぎない。また質量比では月が地球の約80分の1だが、トリトンは海王星の約800分の1でしかない。衛星の一般的な大きさは母星の直径の約50分の1、質量で約300分の1以下であるのが普通なのである。また衛星が完全に近い円軌道を保つことは、通常では至難の業なのであり、自然の場合は、楕円軌道になってしまうものなのである。

  3. 第3は、クレ−タ−の大きさと深さがあまりにも不自然であると言うことだ。月の表面は至る所がクレ−タ−で埋め尽くされている。地球上には距離的に月にとても近いのにも拘わらず僅か20個程度しか発見されていない。幾ら大気層があり3分の2が海だからと言っても、月に比べてあまりにも少なすぎるし、隕石は月よりも数倍も引力の大きい地球に衝突する可能性が高いはずだ。月面のクレ−タ−は数もさることながらサイズが100万トン−1兆トン級の巨大隕石が衝突とみられるほどの大きさがあり、深さも何故かどのクレ−タ−も一様で、且つ非常に浅くて平坦なのである。直径80kmほどのクレ−タ−なら深さが300−400kmあるのが普通ですが、月面の場合は海と言われているクレ−タ−の深さは一様に3km足らずが普通なのである。地球上にも隕石孔は幾つかあるが、それはいかにも隕石が激突した様な形状で、周辺部から中心部に向かうに従って徐々にY字型に深くなっている。

  4. 第4は、月面の構成物質はアポロ計画で宇宙飛行士が行くまでは、非常に軽くて柔らかい物質で覆われていると考えられていた。しかし、不思議なことに実際は持ち帰った岩石を分析すると、多量のチタニウム、ジルコニウム、イットリウム、ベリリウム、ウラニウム236、ネプチウム237などの硬質の重金属レアメタルが含まれていた。ちなみにチタニウムは4000度の高熱を加えないと溶解しない物質なのである。これらの金属は全て高熱に耐え、堅固で錆びないことで知られる貴重な金属であり、そのため地球ではレアメタル(希少金属)と呼ばれている。

    こ通常の地球型惑星であれば、その様な硬質の金属は、星の中心付近の地殻に存在するべきもので、地表付近に存在するはずのないものなのである。月はかつてその様に多くの内部の溶岩を噴き出すほどの衝撃を受けるような現象があったのであろうか。雨の海を例にとっても、直径1200km、面積86平方km、日本の約250%という広さなのである。それらクレ−タ−が他の天体の激突などによる衝撃熱によるものとすれば、月がばらばらに破壊されるか、もしくは軌道がもっと変化しても不思議ではない。更に、なぜ大クレ−タ−が月面の表側にしか存在しないのか。

  5. 第5は、月の密度はなぜか軽い。通常、惑星の構造は軽い物質が表面近くに存在し、重い物質は地殻の深いところに存在するものなのである。地球の比重が1立方センチ当たり5.5グラムに対して月は平均3.3グラムと地球の約半分しかないのである。似た様なケ−スとして火星の比重は1立方センチ当たり3.93グラムであり、フォ−ボスは1.9グラムしかないのである。従って月や火星の衛星は、その惑星の由来ではないことを示しており、いずれも内部が空洞であることを意味する。また月探査の結果、月には磁場がないことが判明している。と言うことは月の表面は硬い物質で覆われているものの、内部は空洞になっていると推測出来る。その証拠として、月面があまりにも硬いことに驚いたNASAは地震波で月の構造を調べるために、地震計を2ケ所に設置した。

    アポロ12号の着陸船が司令船に戻るとき、月面を65km離れた所で上昇装置を切り離して月面に激突させた。その時の人工地震による地震波は55分間観測された。更にアポロ13号を発射したサタ−ンロケットのブ−スタ−の3段目を月面に激突させた。この時の衝撃はTNT火薬11トン分に相当したが、深さ35−40kmに亘って実に3時間20分も震動が続いたのです。比較的柔らかい表層を持っている地球でさえ地震波は数10秒で消えてしまう。月は釣り鐘のように共振したのだ。アポロ15号の時の実験では、激突地点から1100km離れた地点にまで震動が伝わったことが確認された。地球上ではせいぜい2−3kmしか伝わらないはずだ。この現象からして、月面下32−48km程度のところにから中心に向かって、多分大きな空洞があると思われる。

  6. 月には地球外生命体の基地のある可能性が高い。NASAのジェミニ計画、アポロ計画を通して、多くの正体不明な飛行物体を月面上や宇宙船の周辺空間で目撃している。飛行士はそれらを「ボギ−」や「サンタクロ−ズ」と言う言葉で呼んでいた。UFOが地球上でよく観察されるので、地球外生命体が遥か何10−何100光年もの彼方から飛来すると考えるより、月から発進して来ていると考えるのがより自然である。また月面には巨大なド−ム状や尖塔の様な構造物が多く見られ何者かが生息していることは明白だ。アメリカは有人宇宙船を月に送ったが、ソ連は一貫して無人飛行に徹していると言われている。しかし1969年にフランスに亡命した宇宙科学者によれば、ソ連は1968年に月に向けて有人宇宙船を打ち上げ着陸に成功したと言う。

    そして2人の宇宙飛行士が月面探査を開始したとき、異様な風体をした何者かに襲われ、1人は殺されたが、他の1人は宇宙船へ逃げ帰り地球へ帰還する事が出来たと言う。その体験から以後は無人宇宙船にしていると言うのである。アメリカもアポロ17号の打ち上げを最後に、それ以降の計画が残っていたにも拘わらず、計画を全て中止している。そして30年近く月に宇宙船を飛ばしてはいない。月には地球に極めて少ない硬質レアメタルが豊富に存在して資源の宝庫なのに、なぜ月面探査計画を全て中止したのか。明らかに何等かの理由によって計画を中止しなければならない事態が発生したのである。

  7. 地球ほどの弱い引力で、衛星を持つこと自体がおかしい。事実、水星、金星などは持っていない。また、ほかの衛星と比べると月ははるかに大きい。

  8. 通常、衛星というのは惑星の黄道近くをまわっているのだが、月は地球の黄道よりはるかに遠い外側を周回している。

  9. 月のように、惑星と同じように自転をし、常に地球にたいして表側(同じ面)しか見せない衛星はほかにない。

  10. 月が地球と同成分で形成されているとすると、大きさのわりに軽すぎる。その比重は、地球の60パーセントである。

  11. アポロ11号が採集した石を調べた結果、53億年前の石があることが判明した。これは、アメリカの天文雑誌『スカイ&テレスコープ』に発表された。地球の誕生が46億年前だから、月の石はそれより古いことになる。
    さらに、石の成分にはチタニウムが多くぷくまれていることがわかった。チタニウムは固く、融点の高い(溶けにくい)ところなどから、宇宙船やロケットの材料に通している。また、ふつう、こういう石は衛星の内部にあり、溶けやすく軟らかい石が外側にあるものだが、月は正反対なのである。このことから、カリフォルニア工科大学の地球物理学教授であるアンダーソン博士は、「月は裏返しにできている」という仮説を立てている。

  12. 月面上に地震計を設置し、振動の伝導率を調べる実験がおこなわれた。それによると、アポロ12号が着陸したときに起きた衝撃波が55分間つづいたというのだ。
    さらに、アポロ13号では、異常な衝撃波を探るため、ブースターを落下させた。すると、衝撃波が2時間20分もつづいた。伝導範囲は数百キロにわたったの。である。これは、月の内部が空洞であるとしか考えられないという学者もいる。

  13. 月のクレーターは火山の爆発で作られたのではない、といわれている。月は小さすぎて内部が高温にならない、というのが科学者の一致した意見である。では隕石が衝突したためか?これについても決定的な答えは見つかっていない。
    現在発見されているだけでも、月には大小あわせて30万個のクレーターがある。それに比べ、地球には直径約800メートルを上限とするクレータ土が20個ほどあるにすぎない。多くの科学者は、この点についても頭を悩ませているのだ。つまり、クレーターがすべて隕石によるものだと仮定するなら、月より地球のほうに多く存在しなければおかしい。隕石は引力の強い地球に引っ張られるのが自然だからである。じつさいには月のほうがはるかにたくさんのクレーターをもつているのだ。
    月面のクレーターにはもう一つの謎がある。直径から割りだした隕石の重量と深さとのつじつまがあわないのである。
    たとえば、ガーリンクレーターとよばれる最大のクレーターの直径は300キロ。深さ6400メートル。ロシアのスタニエコヴィッチ博十によると、「直径10キロの隕石が落ちると4〜5倍の穴が開くはずだ」という。計算によると、直径300キロの穴ができるには、l兆トンの隕石が落ちなければならず、その威力は、l00万メガトンの原爆相当になるというのだ。
    博士は深い穴が開かない理由として、「内部のある一定のところになにか硬い物質があるからだ」と述べている。

  14. 月面上の観測装置で水蒸気の雲が観潮された。この雲は200キロもの広範囲にわたり、14時間もの間存在した。この事実にたいしてNASAは、「宇宙飛行士が捨てた尿が水蒸気になったのだと説明しているが、真偽のほどはわかっていない。


 月は太陽系創世時代のきわめて初期に、木星の大赤斑から誕生した。本来なら木星の衛星になるはずであったが、噴出時の爆発エネルギーが大きかったため、木星の巨大重力を振り切り、そのまま太陽系の内部にまで達してしまったのだ。その後、月は何らかの理由で原始地球の重力場に捕獲され、現在の軌道に落ちつき地球の衛星となった。当時は太陽系全体が暗黒星雲に覆われており、大量に存在したダストや星間物質が月の引力で降り積もり現在の表層を形成した。

 月の数ある謎の中に“海が月の表側に集中しているのはなぜか?”“クレーターが月の裏側に集中しているのはなぜか?”“裏側が表側よりも6〜9キロも出っぱているのはなぜか?”というものがある。これらの謎は太古、月を襲ったカタストロフィーと密接な関係がある。約4500年前、月に巨大惑星が接近したのだ。巨大惑星は凄まじい潮汐作用で月を歪め、結果的に月の裏側を出っ張らせた。さらには、引き連れてきた小惑星の破片をマシンガンのように月に激突させ、月の裏側に異常な数の隕石群をつくりだしたのだ。クレーターが裏側に集中しているということは、月が一回転する前、すなわち極めて短時間のうちに隕石の集中砲火を浴びたことを示唆している。

 月の海が表側に集中しているということは、地球の潮汐作用により月の地殻の一部が破壊されたことを示している。つまり、月は巨大惑星と地球の間にはさまれ、両惑星の潮汐作用を一挙に被ったということだ。このとき、地球の潮汐作用は月の地殻の一部を吹き飛ばし、氷天体であった月は圧力の関係で、内部の水を地球に向けて一気に放出した。宇宙に放たれた超熱水は絶対温度で冷やされ、そのまま地球にスプラッシュ。このとき、箱舟に乗りこんだノアとその家族、選ばれた動物以外は全て滅びさることになる。一方、月は内部の水をすべて放出し、地殻の裂け目を溶融状態の金属核がふさぐ形となった。