ジュセリーノとは
 ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースは、1960年にブラジルのマリンガ市で生まれた。他の多くの予言者は、超常的な能力を生活の糧にしているのに対し、ジョセリーノは高校で教師をして生計を立てている。予言の数は8万8000件以上にのぼり、ダイアナ妃の死、9.11テロ、インドネシアスマトラ沖で起きたマグニチュード9.3の巨大地震、などを的中させている。ジュセリーノの予言が、他の予言者のものと大きく異なるのは、その信憑性である。カレは、自ら行った予言を手紙にし、公証役場で登録を行ったうえで本人や外国政府に発想している点である。

 ジュセリーノは「予知夢」という方法で未来を予言している。予知夢というとオカルトじみた言葉のように聞こえるが、心理学者のカール・グスタフ・ユングも認めている、きわめて科学的な心理現象である。ジュセリーノの予知夢と、私たちが見る“正夢”が決定的に違うのは、未来の出来事の画像とともに、何者かの声で、その出来事の日時・場所が伝えられるという点である。ひとつの予知夢が終わるたびジュセリーノは目覚め、見た夢を忘れないようにと、ベッドサイドにおいてあるノートにすぐに書き留めるという。

新たな伝染病“エルス”が襲う?
 恐ろしいものが多いジュセリーノの予言であるが、なかには喜ばしいものもある。その一つが、恐ろしい伝染病のワクチンの完成である。「エイズとデング熱のワクチンが完成します。エイズのワクチンは、ブラジルに自生しているルワーナという薬草から開発されます」ルワーナは明るい緑色の薄い葉を持つ植物で、茎にはやわらかい毛がたくさん生えているという。
 ワクチンの発見は喜ばしい事であるが、ジュセリーノの予言によると、その後さらに恐ろしい事が待っているという。新たな伝染病の登場である「2011年にエルスという病気が発生します。これは、わずか数時間で死亡するという恐ろしい病気です」
 WHO(世界保険機構)は、1958年に天然痘根絶計画をスタートさせ、20年以上かけて天然痘の根絶に成功した。しかし、人類が根絶できた伝染病は、この天然痘一種だけで、鳥インフルエンザ、SARSなど、アタラナ伝染病が次々に発生しているのが現状である。

低地国家は世界地図から消える?
 「いま、世界各国で盛んに温暖化の問題が取り上げられていますが、その影響は科学者が考えているよりも、はるかに深刻です。まず、2039年には世界各地で63度の最高気温を記録する事になります。そのため、地球上の氷が全て溶け出して、海面が急激に上昇し、ニュージーランド、スリランカ、インドネシア、モルディブ、日本などの島国や低地国家は世界地図から消えるでしょう」
 地球上の水の総量は、ほとんどかわらないはずだ。にも関わらず、日本が地図から消えるほどの海面上昇が起きるのだろうか?紀元前2万年ごろ、地球は氷河期の真っ只中にあった。その頃の海面の位置は、現在よりも100メートル以上低かったことがわかっている。海面が100メートル上昇・下降する事は、簡単に起こりうるのである。日本が完全に世界地図から消える事はないにせよ、大都市のほとんどは水没してしまう。