ジーン・ディクソンとは
 アメリカの女性予言者、ジーン・ディクソンは世界3大予言者の一人に数えられている。アメリカのウィスコンシン州メドフォードの裕福な家庭に生まれたディクソンは、8歳のときにロマ族の女性から水晶を与えられたのをきっかけに、予言を行うようになった。彼女が行った予言の中で、最も有名なものは、ジョン・F・ケネディ暗殺を的中させたことである。

 ジーンの予言・予知の方法は、大きく次の五つの方法に分けられる。
1.啓示により、予言・予知を得る・・・これから起きる出来事を幻視する
2.他人のバイブレーションを霊的に完治する・・・相手の手に触れることで、相手の未来を感じ取る。
3.チャネリング・・・祈りや瞑想で神と通じ合い、「お告げ」を感じ取る方法
4.テレパシーで予言・予知する・・・ある時、インスピレーションがひらめくような形で、予言をキャッチする
5.予知夢・・・眠りの中で、潜在意識が神からの警告や指示、情報をキャッチする。

1962年生まれの危険な偽救世主
 1962年2月4日の早朝、ジーンはこんな光景を見た。
 東の窓の向こうで、地平線から太陽が昇ってくる。そして、その金色の光とともに古代エジプトのネフェルタイト王と女王が現れた。女王は腕の中に、光に包まれた赤ん坊を抱いていた。そして、その赤ん坊をジーンに差し出したのだ。赤ん坊は大人になり、頭上に十字架が輝いていた。そして、世界中の人々の視線が彼を見つめている・・・。

 そして彼女はこんな予言をした。「1962年、地球上に新しい救世主が誕生しています。やがて、彼は世界を救うために活動を開始するはずです。彼の特徴は、東洋哲学に融合した教えを持っていることです」
 ところが、後日、ジーンに「この救世主は偽りの救世主だ」という啓示が与えられた。この人類の愚考に振り回されれば、人類は破滅の道を突き進む事になるというのだ。その人物が歴史の表舞台に始めて姿を現すのは2000年頃。やがて彼は、地球を真っ二つに切り裂くような戦争を仕掛けてくるという。

神が人類をふるいにかけた?
 熱心なカトリック教徒でもあるジーンによれば、この世に起こる全ての事は、神の計り知れない英知と人類に対する愛情が形に現されたものだという。ジーンによれば、偽救世主を遣わすのは、神の悲しい決意なのだそうだ。

 人類はわずか数千年の間に神の存在を忘れてしまい、人類こそが、この宇宙の指導者のように思い込んでしまった。地球のメカニズムは乱され、破壊されかかっていると。このまま人類を放っておけば、取り返しのつかぬ事になってしまうと。
 ジーンはこう言っている。「1962年に生まれた偽指導者は、人類を、残すべき存在と、抹消すべき存在に振り分けるべき使命を負ってこの世に生まれたと」
 その振り分けのための混乱が世界を覆うらしい。そして、この混乱は1990年代から徐々に始まり、2030年まで続くという。


2030年地球は楽園になる
 「神は人類を決して見捨てることはない」とジーンは言った。激動の時代を経て、2030年を迎えると、地球は再び秩序を取り戻し、人々に平和で安らいだ日々が訪れるというのだ。ジーンは、こうした壮大な世紀末構想を「神の計画」と呼んでいる。

 「2030年に新しい時代が始まります。世界が神の魂に満たされ、地球は天国そのままの楽園になるのです。人類はよみがえり、新しい生命の種子を宇宙の果てまで広めるでしょう」だが、人類はこの楽しい日々を迎える前に、環境破壊からいくつもの局地的な戦争、天変地異などあらゆる困難に遭遇するという。平和で穏やかな日々に到達する前に通過しなければならない試練のようなものだというのだろうか?