出口 王仁三郎とは
 王仁三郎は明治4年生まれで、昭和23年に没するまで、日本を中心として世界中で起こる事を予言していた。『霊界物語』という膨大な書物を残していて、この物語に日本の未来、世界の未来がことごとく書き表されているのである。彼は、日本政府を相手に大論争を繰り返したため、生前の評価は正当のものではなかった。関わりを持った宗教もあるため、新興宗教家のように評価する人もいるが、実際は、一つの宗教という形にこだわる事を否定していた人物だった。彼の主張は、終始一貫していた。20世紀末から世界は建て直しの時期に入るという主張である。他の予言者と根本的に異なるのは、自分こそ世界を救うためにこの世に誕生してきた"霊界からの死者”と名乗ったことである。自らを「我こそは、すさのおの命であるぞ」と言っている。


『霊界物語』
 王仁三郎は膨大な著書『霊界物語』を残している。『霊界物語』は、81巻(原稿用紙6万枚分)からなり、世界最大かつ世界最高の預言書と言われている。たとえば明治38年、日本が日露戦争の戦争気分に酔いしれていた頃、王仁三郎は、太平洋戦争の結末、原爆投下、日本の復興、高度情報化社会の到来までの全てを予言している。具体的に日本の将来を予見しているため、人心を惑わすものとして、しばしば発禁処分になっている。

世界は12の国家になる
 王仁三郎の予言によると、人類は現在、立て替え、建て直しの時期にあり、その向こうには「ミロクの世」の到来が予見されている。現在は「体主霊従の世界」である。一方、「ミロクの世」は「霊主体従の世界」であり、末代続く神国の世で、人類の進化の極限に位置づけられた理想の社会を言う。霊的に秩序が整えられた未来社会では、世界は12のブロックに分けられ、それぞれのブロックが1つの国家のような形で運営されるという。

 現在、世界は急速な勢いで再編成が進んでいる。ヨーロッパはEUという単位にまとまり、アジア諸国ではASEANが誕生し、中近東のアラブ勢力、などなど。だが、王仁三郎の予言に寄れば、こうした再編成は2018年9月に起こる可能性のハルマゲドンによってリセットされる事になる。ハルマゲドンで物質的なものをほとんど失った人類は「本当に大切なもの」が何なのかを知り、新秩序を創り上げていくのである。